トレーンニングされている方や、アスリート、ダイエットをされている方などにはおなじみのビタミンB12ですが、摂取の状況により死亡リスクを高めるという報告も出ています。
●ビタミンB12とは?
ビタミンB12は水溶性ビタミンであるビタミンB群の1つです。神経や細胞を健康に保ち、私たち遺伝子DNAを生成を助ける必要な栄養素です。医療においては、肩こりや腰痛・しびれなどに対する治療薬としてビタミンB12製剤が処方されたりします。
食品中のビタミンB12はたんぱく質と結合しており、胃の中でたんぱく質が変性・分解されると、遊離のビタミンB12となります。ビタミンB12は補酵素としてたんぱく質や核酸の再合成、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関与しています。また、赤血球の成熟に関与し、葉酸とともに赤血球をつくります。
これによりビタミンB12は
・貧血の改善
・筋合成んの補助
・脂肪燃焼効果
・肩こり、しびれの改善
・神経伝達の補助
などの効果があります。
しかし
今回の研究で分かったことは、
「年齢、腎機能の程度に関わらず、血中ビタミンB12濃度が高いと全死亡が増加する」ということがわかったそうです。
では摂取しなければいいのでは?と思われるかもしれませんが不足しても身体に影響があります。
●ビタミンB12が不足すると
・造血作用の低下
・巨赤芽球性貧血
・脊椎や脳の白質障害、末梢神経障害
・しびれや知覚異常
などが現れます。
では
●適切な摂取基準は?
【ビタミンB12の食事摂取基準(μg/日)】
・成人男性30~49歳 ・成人女性30~49として
●推定平均必要量
男性:1.2
女性:1.0
●推奨量
男性:1.4
女性:1.2
●耐用上限量
男性:60
女性:45
※健康長寿ネットより参照
となっています。
ではタイトルにある
「過剰摂取による脂肪率の上昇」についての話をします。
ビタミンB12の過剰摂取に気をつける人というのが居ます。それは
・腎機能が悪い人
・透析患者
です。
これらの方は、腎機能障害と血中ビタミンB12高値との関連性が示されています。
さらに、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12のサプリメントを併用すると腎機能が急速に低下し糖尿病患者でも心血管イベントの発生が増加する事も分かっています。
ただし一般人においては健康が障害される血中ビタミンB12濃度レベルは明らかではなかったそうです。
そのため、健康な方でトレーニングやダイエットをされる方、またアスリートの方は不足しないように摂取する必要があります。
ただし、ここは個人的な見解ですが、アスリートでも「階級性」の競技の方は注意したほうがいいのではないのかなと思います。その理由として
・減量
があります。
減量をすることによって、既定の体重に合わせるために「水抜き」を行うこともあります。人によっては1日に6kg程度水を抜く場合もありますが、その場合は腎臓にも負担がかかり腎機能の低下につながります。そこでサプリメントなどを活用したビタミンB12の摂取は今回のことから控えたほうがいいのではないかなと思います。
まあ、健康診断などで異常が無い人は心配しなくてもよさそうですね。というかダイエット・トレーニング・パフォーマンスの向上を望まれる方、女性で生理が酷い方などは鉄分と一緒に摂取ることは貧血の改善には摂取は推奨されますね。
ビタミンB12が多い食品は
・魚介類(さけ、ます類、しじみ、いわし類、あさり、ハマグリなど)
・藻類(あまのり、ほしのり、やきのり)
・肉類(牛、肝臓、鶏など)
ただトレーニング目的やダイエット目的では卵もアミノ酸スコアが優秀なのでおススメですね。
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